仮想通貨の利用における最大のメリットは海外送金

仮想通貨はネット上の通貨であり、仮想のため手にしたり見たりすることはできませんが、その存在自体は周知されるようになりました。ただ、現在の実社会においては、実店舗やネット上での利用範囲が限定されているというのが実態です。ただ、海外の業者との間で何らかの取引をしている場合、お互いに仮想通貨を利用していると、その価値が発揮されます。

●海外への送金
海外へ法定通貨を送金する場合は、一般的に以下の手順を踏みます。
1)送金依頼
2)送金額の支払い(「為替手数料」の支払い)
3)「送金手数料」の支払い
4)支払い指図(電信)
5)送金資金の決済
6)送金到着通知の受取り
7)「受取手数料」の支払い
8)送金資金が受取人口座に入金

これだけの手続きが必要なため、通常では送金が完了するまでに1週間程度がかかります。また、「為替手数料」、「送金手数料」、「受取手数料」という3つの手数料があり、数千円という多額の費用を支払うことになります。

1)為替手数料:円を米ドルなどに交換する場合の手数料
2)送金手数料:お金を送金する場合の事務手数料
3)受取手数料:お金の受取銀行に支払う事務手数料

●仮想通貨による海外送金の仕組みとメリット
仮想通貨を使うと、法定通貨の海外送金のような時間や費用がほとんどかかりません。仮想通貨と法定通貨の海外送金の仕組みにおいて決定的に異なるのが、「仲介者」の有無です。

法定通貨の場合は、送金人と受取人の間に銀行という仲介者が入ります。従って、仲介してもらう対価として手数料を支払わなければなりません。さらに、手続きにおいて複数の銀行を介するため、時間もかかります。

しかし、仮想通貨の送金プロセスには仲介者が存在しません。つまり、ブロックチェーンというシステムを利用することで取引の正当性が確保できるため、仲介者が不要となります。結果的に、少ない手数料で短時間での送金が可能になります。また、どの国においても通貨の単位(ビットコインはBTC)が同じです。

●仮想通貨の海外送金における注意点
仮想通貨を海外に送金する時には、以下のことに注意が必要です。
1.ボラティリティー(価格変動性)の高さ
ビットコインを始めとして、仮想通貨はボラティリティーが高くなっています。そのため、受領した仮想通貨をそのままにしていると、価値の減少する可能性があります。なるべく、早めに法定通貨に交換した方が賢明です。

2.送金時における入力ミス
仮想通貨の送金時には、受取人のアドレスの入力が必要です。アドレスは複雑な文字の組み合わせになっているため、入力ミスが起きがちです。アドレスを間違えると、送った仮想通貨が消失するリスクがあります。コピー&ペーストで入力するなり、金額を分けるなり、慎重を期すことがことが大事です。

3.スケーラビリティーの発生
仮想通貨はスケーラビリティーと言って、取引量が増加すると取引時間が遅延し、手数料の高くなることがあります。